2011年5月19日木曜日

自転車レースに

自転車レースに出ることになった。
心得もないのに自信に満ちている。

友人のSが自転車を手配してくれたらしい。受け取りにいくと、広い河原へ案内された。
芝生のひろがる河原には一本の柳の木が立っており、自転車はバラバラに分解された状態で根元に晒されている。
「ここなら見つからないし、盗られることはない。組み立てよう。」
Sはそう言うと、あっという間に自転車を組み立ててしまう。

会場にはレースに参加する人達が大勢集まっている。ほとんどが見知った顔だ。
スタート地点に移動すると、急遽レースは自転車から車椅子に変更されると告げられた。
戸惑っているのは自分だけだ。皆なにくわぬ顔でスタートしていく。
自分にあてがわれた車椅子は見るからにボロボロで、いくら力をいれても一向に進まない。
やっと数メートル進んだところで既に周回遅れになってしまった。
私は腕に力を込め、必死に車輪を回し続ける。

(2011/05/18 夜)

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