海のそばの洞窟で、小さな女の子と二人で暮らしていた(とはいえ、どうやら自分も同じくらいの年らしい)。
私たちは毎日海に潜る。
海の底には街と言ってもいいほど巨大な宮殿のような建物がある。建物に天井はなく、水底へ近づくにつれてうごめく人々の姿が目に入ってくる。海底都市の人々は水中でも息ができるようなのだが、私たちにはそれができない。一日の終わりには地上に戻らなくてはならなかった。
一緒に暮らしている女の子のことはよく知らない。ただ毎日ひと言ふた言会話を交わし、それだけでとても楽しく暮らしている。
あるとき轟音と共に武装した重機のようなロボットが洞窟内に入り込み私たちに襲いかかってきた。どうやら狙われているのは彼女らしい。
私の他にも彼女を守ろうと二人の女性が洞窟内にやってきたのだが、重機に撃たれ倒れてしまった。そして私は彼女を見失ってしまう。
おそらく海底の街にいるのだろう。私は繰り返し海に潜り海底の街で彼女を探すが、見つからない。
潜る毎に海は明るさを増していく。大きく色鮮やかな魚の群れに目を奪われながらも、街へ急ぐ。
(2011.05.08 夜)
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