深い竹林の中に建つ屋敷。夜が近づいているが、その屋敷には灯りもなく、ただ夕焼けの色づいた光がぼんやりと差し込んでいる。
私が立つ30畳ほどもあろうかという広間からは、開け放たれた玄関から人々の往来が見てとれる。洋装・和装入り交じり、まるで明治時代の光景だ。皆小走りに背の低い生け垣に挟まれた小道を行き交っているが、屋敷の玄関に差し掛かると、そろってちらりとこちらへ目を遣るのだった。
私はなんとか彼らの視線を遮ろうと、様々な種類の織物でできた衝立を広間に並べ始める。
2、30は並べただろうか、その色鮮やかな光景に満足したところで、私は玄関に背を向け裏庭に面した縁側廊下へ向かう。
途中、部屋の隅に目を遣ると、母が畳に座り何かを縫っている。近づいて声をかけると、ちいさな人形を見せてくれた。
縁側廊下を屋敷の奥へ進むと、左手に二階へ上がる階段が現れた。そうだ、二階で探し物があったのだった。そう思った私は階段を塞いでいた低い木製の衝立を脇へ寄せ、ひとつ足を掛けるのだが、見上げた先は暗闇で、それ以上進むことができなくなる。
陽は完全に暮れてしまい、やがて何も見えなくなった。
(2011.12.11 夜)
2011年12月13日火曜日
2011年12月12日月曜日
とある集落/小学校
夢1
とある集落を歩いている。標高がとても高いらしく、周囲には草木も生えず、ごつごつとした岩に囲まれている。
つづら折りの坂道に沿って木造の建物がまばらに並んでいる。私は鰻屋兼温泉宿であるひときわ大きな建物へ入るが、人の姿はない。
しばらく周囲を歩き周った後、坂道を登り切るとロープウェイ乗り場が現れた。券売所の付近に人集りを見つけ近寄ると、小学校の頃のクラスメイトたちだ。皆笑顔で私を迎え入れてくれる。
不安にかられていた私は心からホッとしている。
夢2
小学校の前にいる。隣には幼馴染であるAが立っている。私もAも子供の頃の姿だ。
私とAは突然ケンカを始める。Aがランドセルに唾を吐きかけたと私は言い、そんなことはしていないとAは言う。2、3言い争った後、どちらともなくまあいいか、とケンカは収まった。
小学校に立ち入った私たちは、まるで病院の待合室のような内観に驚いている。校内には私たち以外誰もいない。腹減ったね、とこれまた小学校にあるまじき食堂へ向かうと、テーブルに大きなたこ焼きが4つ並んだ皿が置かれている。
(2011.12.10 夜)
とある集落を歩いている。標高がとても高いらしく、周囲には草木も生えず、ごつごつとした岩に囲まれている。
つづら折りの坂道に沿って木造の建物がまばらに並んでいる。私は鰻屋兼温泉宿であるひときわ大きな建物へ入るが、人の姿はない。
しばらく周囲を歩き周った後、坂道を登り切るとロープウェイ乗り場が現れた。券売所の付近に人集りを見つけ近寄ると、小学校の頃のクラスメイトたちだ。皆笑顔で私を迎え入れてくれる。
不安にかられていた私は心からホッとしている。
夢2
小学校の前にいる。隣には幼馴染であるAが立っている。私もAも子供の頃の姿だ。
私とAは突然ケンカを始める。Aがランドセルに唾を吐きかけたと私は言い、そんなことはしていないとAは言う。2、3言い争った後、どちらともなくまあいいか、とケンカは収まった。
小学校に立ち入った私たちは、まるで病院の待合室のような内観に驚いている。校内には私たち以外誰もいない。腹減ったね、とこれまた小学校にあるまじき食堂へ向かうと、テーブルに大きなたこ焼きが4つ並んだ皿が置かれている。
(2011.12.10 夜)
2011年12月8日木曜日
発電所から駅へと続くぬかるんだ道
発電所から駅へと続くぬかるんだ道を友人T、Iと3人で歩いている。
膝まで泥にはまってしまうその道は、ぬかるみというにはあまりに深い泥の川だ。
私たちは汗をかきながら必死に駅へと急ぐのだが、列車に乗ってどこへ行こうというのか、自分には分からない。
駅へ辿り着いたときには、陽はすっかり落ちてしまっていた。
駅前広場の片隅では街灯に照らされた二人のストリートミュージシャンがギターをかき鳴らしている。
音は聞こえない。
(2011.12.07 夜)
膝まで泥にはまってしまうその道は、ぬかるみというにはあまりに深い泥の川だ。
私たちは汗をかきながら必死に駅へと急ぐのだが、列車に乗ってどこへ行こうというのか、自分には分からない。
駅へ辿り着いたときには、陽はすっかり落ちてしまっていた。
駅前広場の片隅では街灯に照らされた二人のストリートミュージシャンがギターをかき鳴らしている。
音は聞こえない。
(2011.12.07 夜)
芝生からなる小高い丘
芝生からなる小高い丘の上に立っている。芝は丘の裾野に広がっており、公園のようでもあり、墓地のようでもある。
その芝生は膝の高さほどの生け垣によっていくつもの列に区切られている。ひとつの列は1mほどの幅しかない。幾筋も伸びる生け垣の間には、あぐらをかいた人々が等間隔に並んでいる。
それらの人々は年齢も性別もばらばらで、皆ただぼうっと中空を見つめている。
そこを訪れる人々の一団が目に入る。彼らは思い思いに散らばり、居並ぶ老若男女と会話を始めているようだ。
私は丘を駆け下り、目の前の生け垣を跳び越え一人の老婆の前に立つ。
老婆は話し始める。もの悲しい内容だったような気がするが、よく思い出せない。
(2011.12.06 夜)
その芝生は膝の高さほどの生け垣によっていくつもの列に区切られている。ひとつの列は1mほどの幅しかない。幾筋も伸びる生け垣の間には、あぐらをかいた人々が等間隔に並んでいる。
それらの人々は年齢も性別もばらばらで、皆ただぼうっと中空を見つめている。
そこを訪れる人々の一団が目に入る。彼らは思い思いに散らばり、居並ぶ老若男女と会話を始めているようだ。
私は丘を駆け下り、目の前の生け垣を跳び越え一人の老婆の前に立つ。
老婆は話し始める。もの悲しい内容だったような気がするが、よく思い出せない。
(2011.12.06 夜)
2011年12月6日火曜日
博物館・古着店
郊外にある煉瓦造りの博物館へ両親を案内している。
森に囲まれた小径を進むと、列柱の並んだ外壁が目に入ってきた。煉瓦で造られているはずの柱は腐った木の幹のように縦に裂け、めくれ垂れ下がっている。
博物館の1Fはピロティになっており、奥の壁に沿って巨大な金色の仏像が胸から上の部分だけ、胸像のように展示されている。
博物館は深い森に囲まれているが、木々の向こうから石造りのマヤの神殿が顔をのぞかせている。
神殿へ至る唯一の道は高く幅の狭い歩道陸橋だ。陸橋は大きく弧を描きながら森の上を這っている。
私は両親とともにその陸橋を渡るのだが、人ひとりがやっと通れるほどの道には手すりもなく、風が吹けば森へと真っ逆さまだ。
両親に「気をつけて」と声をかけながら、ゆっくりと陸橋を渡っていく。
(暗転)
商店街の古着店にひとりでいる。
棚に並んだ白いセーターを手に取った私は、ふと入り口へと顔を向ける。
ガラス戸の外は光が溢れ真っ白に輝いている。眩しくて私は目を細める。
(2011.12.01 夜)
森に囲まれた小径を進むと、列柱の並んだ外壁が目に入ってきた。煉瓦で造られているはずの柱は腐った木の幹のように縦に裂け、めくれ垂れ下がっている。
博物館の1Fはピロティになっており、奥の壁に沿って巨大な金色の仏像が胸から上の部分だけ、胸像のように展示されている。
博物館は深い森に囲まれているが、木々の向こうから石造りのマヤの神殿が顔をのぞかせている。
神殿へ至る唯一の道は高く幅の狭い歩道陸橋だ。陸橋は大きく弧を描きながら森の上を這っている。
私は両親とともにその陸橋を渡るのだが、人ひとりがやっと通れるほどの道には手すりもなく、風が吹けば森へと真っ逆さまだ。
両親に「気をつけて」と声をかけながら、ゆっくりと陸橋を渡っていく。
(暗転)
商店街の古着店にひとりでいる。
棚に並んだ白いセーターを手に取った私は、ふと入り口へと顔を向ける。
ガラス戸の外は光が溢れ真っ白に輝いている。眩しくて私は目を細める。
(2011.12.01 夜)
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