芝生からなる小高い丘の上に立っている。芝は丘の裾野に広がっており、公園のようでもあり、墓地のようでもある。
その芝生は膝の高さほどの生け垣によっていくつもの列に区切られている。ひとつの列は1mほどの幅しかない。幾筋も伸びる生け垣の間には、あぐらをかいた人々が等間隔に並んでいる。
それらの人々は年齢も性別もばらばらで、皆ただぼうっと中空を見つめている。
そこを訪れる人々の一団が目に入る。彼らは思い思いに散らばり、居並ぶ老若男女と会話を始めているようだ。
私は丘を駆け下り、目の前の生け垣を跳び越え一人の老婆の前に立つ。
老婆は話し始める。もの悲しい内容だったような気がするが、よく思い出せない。
(2011.12.06 夜)
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